君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「うるさいわねぇ。そんなんじゃ鈴に愛想尽かされるわよ」
「・・・うるせぇよ」
「あんた、また鈴を泣かせるような事したら、今度はただじゃおかないからね!」
「俺は蘭の味方だから、お前のこと助けらんねーぞー」
「おい、勇也は俺の味方しろよ。でも心配すんな滝、お前の出番は来ねーよ」
「はっどうだか!」
ふふ。
3人のやり取りが可笑しくて笑ってしまう。
大好きなみんなが笑っていて、この空間がとても居心地良かった。
ずっと好きだった奏とやっと気持ちが繋がって、すごく幸せで、心がホカホカと温かい。
奏を見て微笑むと、奏も同じように微笑み返してくれた。
やっと手に入れたこの幸せは、ずっと続くものだと、この時の私は、信じて疑うことを知らなかった。