金髪くんと無自覚女子

斗真の過去

「俺がこの学校に入ったのは人を見た目だけでは判断しないちゃんと中身を見てくれる人と出会いたいと思ったからなんだ」

「人を見た目だけで判断しない人？」


「あぁ。俺は母さんが日本人じゃなくて生まれつきこの金色の髪なんだ。

髪だけならまだいいんだが背も高くて目も目つきも悪い。

だから小学5年生の頃あたりからだったかみんなが俺の事を怖がるようになってきたんだ。

そして中学になった頃には俺が他校の生徒と喧嘩をしてるとか親がヤクザだとかありもしない噂が広がり始めた。

誰も中身を見てくれずに見た目だけを見て勝手に決めつける。


ずっと俺の事をちゃんと見てくれる人と出会いたいと思ってたそんな時に七海学園のことを知った。ここでならそんな人に出会えるんじゃないか？そう思ってこの学校に入ったんだ。」