一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

意識の変化

「んっ…」
私はコーヒーの匂いと晴が仕事をしている音で目を覚ました。

窓を見ると空の色がオレンジ色になっていた。

「おそよう。よくねれた?」
晴は、わざと微笑んで言った。

「おそよう。うなされてからはぐっすりだった」

「目の隈も良くなってる。お腹すいた?
空いたなら何か作るけど」

「その前に、話がしたい。これからの話。」

私が少し真面目な声のトーンで言ったので
晴も私の方を向いて話を聞こうとしてくれた。

「お父さんが倒れて、私分かった。自分が本当にやりたかったことが。わたしね…」
言いかけたとき、晴の携帯がなった。

「ごめん、父から。もしかしたら南のお父さんのことかもしれないから出るね」

私はうなずいて、晴は部屋から出ていった。
すると、え?!という晴の大きな声が部屋の外から聞こえた。
と思ったら、晴がドアを勢いよくあけて、

「南、南のお父さんが…目を覚ましたって」
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