一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
「ストレッチャーに乗せるよ」
乗せて、隣の処置室に行きベッドに寝かせると腕の止血と発作止めの点滴をした。

南と同じ処置室にいた看護師は気が動転しながらも南が私をかばい腕を怪我したことと腹部を殴られていたと報告があった。

確かにレントゲンで見ると肋骨にヒビが入っていて実際に見てみると青く腫れ上がっていた。

「有川先生の病室個室にできる?」

「多分、空きがあるので大丈夫だと思います」

「ありがとう。鎮痛剤が切れそうになったら呼んでくれる?」

「はい、わかりました」

仕事に戻ろうと思ったら
「三浦、ちょっと」
呼ばれて行くと警察に提出する防犯カメラの映像だった。

「事件が起こったときの映像。三浦は見たほうがいいと思って」

「ありがとう、確かに知りたかった」
俺はその映像を見た。
南がかばったところや、犯人との会話の内容、南がナイフを持ったときの様子…

想像以上だった。南の葛藤が見てられないくらい…

「 三浦先生、そろそろ鎮痛剤が切れる頃かと」

「ありがとう、当直の先生きた?」

「はい、もう現場に入ってもらっているので三浦先生は上がって大丈夫です。あと、
有川先生の睡眠導入剤用意しますか?」

「あ…、いや、大丈夫。俺がなんとかする」
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