一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
南の病室に入ると、まだ南は寝ていた。

そばにある椅子に座った。
南の手を握るとピクッと動いた。

「みなみ?わかる?」

「ん…ハッ!ッ…」
南は目が覚め、状況を理解し飛び起きようとし、胸を抑えた。

「だめだよ。肋骨にヒビが入ってるから」
優しく言ってゆっくり体を起こさせた。

「はる…ハッ、ハッ、おか、おかあ、さん
はんにん、ハッ」
過呼吸気味にっていた。
ギュッと抱きしめた。

「大丈夫。大丈夫だよ。怖かったな…
がんばったな。もう大丈夫。ゆっくりいきしてごらん」

「はー、スー、はー」

今度は南の視点が定まって
「…晴、晴、晴」
ちゃんと呼んでくれた。
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