一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
もう一度抱きしめ返して

「はー、ほんっとに良かった。南、
ほんとに良かった」
俺は南が生きてることを感じれた。

「はる、わたし、わたしわたし、お母さんを…殺した犯人を…さ、さそうとしたの…
でも、…でも、お母さん……おかあさんの
ね…こえがね…聞こえたの、ま、まって
って、…でも、でもその言葉を
信じてよかったのか、わからない…
もしかしたら…あかあさ。んの声じゃ、
ないかもしれない…、」
泣きじゃくりながら南は話してくれた。

「…もし、南に子供がいて南が誰かに殺されても、子供には自分の復讐をしてほしい?」

「それはない。私のことを構わずに幸せに生きてほしい」

「じゃあ、答えは出てるじゃん」
俺は南の頬に手を当てて微笑んだ。
< 170 / 255 >

この作品をシェア

pagetop