一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
「南、採血終わったから一回寝ようか。
まだ熱高いし」
私は晴の白衣を引っ張った。
「ん?どした?」
「ごめん…ハァ…迷惑かけて…ハァハァ」
「呼吸辛そうだから、酸素マスクする?」
私は首を横に振った。
「…そっか。じゃあ、俺はごめん以外の言葉がいい」
「ごめん…いがいの…言葉?あっ、
晴、ありがとう」
「そう、よくできました。あと、迷惑なんて思ってないから。じゃあ、寝ときな。
また、様子見に来るから」
晴が微笑んだ。
「うん…まってる」
人は不思議だ。こんなに熱があるのに晴が微笑むだけで安心して、フワァっと元気になれる。
お母さんやお父さんとも少し違う安心感。
「…今の笑顔で…もっとほれなおしたきがする…」
そんなことをぼやいて私は眠りについた。