一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
お粥を持ってきて机にスプーンと一緒に置いた。

「食べれそう?」

南はゆっくり一口を食べた。

「うん、食べれる。おいしい。
ありがと、晴」

ふわっと南は笑った。

夏樹に嫉妬したがこの笑顔を見れば許してしまう。

結局南は一人前の半分を出してそれを全部食べることができた。

「よく食べた!これなら熱も時期に下がるよ。えらい、えらい」

俺は南の頭を撫でた。

「熱と発作が出なくなったら退院?」

「うん…そうだな、まずは熱が下がることが一番優先。下がる間に発作が出なくなったら退院。かな?」

「なに?早く退院したいの?」

「そりゃそうだよ、仕事のこともあるし、
家事も晴に任せっきりは…」

この前、看護師に聞かれた。
有川先生って、甘えなさそう…三浦先生も大変ですね。

嫌味ももちろん含まれてた。
でも、甘え下手なのも確か。俺は逆にこの甘え下手をめちゃくちゃ甘やかしたい。
自分から甘えるまで俺は甘やかす。

「フッ、いつまでお前は自分から甘えないのかな?まぁ、甘えてくれるまで甘やかすけど…そろそろ眠くなってきたんじゃない?」

「自分から…甘える…ねぇ…
眠くなってきた。寝る、晴は少しでも休んで!」

「はいはい、南が寝るまでいるけどね。 
おやすみ」

俺はトントンお腹あたりを優しく叩いていると南は寝た。

病室を出て午後の外来に向かった。
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