一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
外来から帰り、カルテの整理や患者の容態についてこれからの治療を考えていると…

バタバタバタ…!
誰かが廊下から走ってきた。

振り向いた瞬間、
ギュッ…、抱きつかれた?

抱きついた犯人を見てみると
頬に大粒の涙を流して、過呼吸気味の南だった。

「ハァハァハァ…うぅ…、晴…晴晴」

何回も俺の名前を呼んだ。
南は立てなくなって膝立ち状態になったのでそれを支えながら同じ目線になるように低くなった。

「どうした?どうした?一回落ち着こう、
大丈夫、大丈夫。俺はここにいるから。
深呼吸、吸って、吐いて…」

「ハァ…ハァ…、ハァ。うぅ…」
呼吸は落ち着いてても涙が止まらない。

病室も遠いしな…

「すいません…そこの休憩室使います」

すぐそこにある休憩室に南を抱き上げて入った。
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