一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

最高の日

私は晴に取り乱してから、看護師や医者達にちょっとニヤニヤして見られる。

「恥ずかしい…やってしまった」

ガラッ
「南ー!聞いたよー、医局の前で愛しの彼氏に抱きついたんだって?」

葵が病室に入ってきた。ニヤニヤしながら

「いや…そうだけど…そうじゃないっていうか…なんていうか」

「看護師たち、惚れちゃってたよ。二人に」

「いや?それはなんで?」

「普段クールなのにやっぱ三浦先生の前では甘えちゃうんだー、とかギャップが可愛いって」

「ほんっっっとに、恥ずかしい。職場なのに」

「フハハハ、ハハハ、いんじゃない?
少しはイチャイチャしても。三浦先生のこと狙ってた人も減るし…」

「いやいやいや、嫉妬されるって」

「ないないない、あんな本気な目で南のこと見て愛おしそうに見てるのみたらって言ってたよ」

ガラッ
「南ー、熱はかれー!あ、葵さん」

「あ、私もうカンファレンスの時間なんで行きますね。三浦先生お疲れ様です」

そう言って出てった。

葵め…言いたいことだけ言いやがって…

「南、熱はかって。なかったら退院できるから」

「え、え?!退院?!よし!」

「いや、まだ測ってないからわからないでしょ」

「めちゃくちゃ体調良いからない。測るけど」

ピピピ、

「36.7!無い。熱!退院!やったー!」

「ないね、熱。退院おめでと。今日俺、午前だけだから一緒に帰ろう、無理しない程度に準備してて」

「はーい!」
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