一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
部屋に入ってきた晴をみて私は

タキシード姿の晴はカッコよすぎて言葉が出なかった。

「南、綺麗。綺麗だよ。よく似合ってる。
だから、泣かないの。…ね?」

晴は少し笑いながらでも、私を見る目は優しくて涙を拭ってくれた。

「晴も…晴もかっこいい。やっぱ晴ってかっこいいんだね」

「やっぱってなに?」
クスクスと笑った。

「いや、晴がモテる理由もわかるなぁって。私、隣りにいてもおかしくない?」

晴は、私を優しく包みこむように抱きしめた。

「おかしくないよ。てか、なんでそんなに自己評価が低いの?この際言うけど、南高校の頃めっちゃモテてたからね?」

「それは晴でしょ?私じゃないよ」

と私はクスクス笑った。

「この警戒心のなさにどんだけビビらされたことか…まぁ、今日で俺のものって証明できるけど」

そういいながら瞼と額にキスしてくれた。
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