一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
「ただぃま〜、って寝てるか」
結局、あのやり取りを見ていたベテランの医師が当直を変わってくれた。

晴は寝室かな?

静かに寝室を開けると少し辛そうな晴が寝ていた。
熱を測ってみると、38.6と高熱だった。

冷えピタを変えると目が覚めたらしい。

「ん?…みなみ?あれ?当直は?」

「変わってくれた、看病してやれって…
どう?喉とか痛かったの?口乾燥してるから脱水かとおもって」

「ん、いや、普通に水分取らずに眠ってた。喉は、そんなに痛くない」

「よかった!じゃあポカリ持ってくるね」
私はポカリと着替えを持って再度寝室に入った。

「汗かいてたから着替え持ってきたけど…」

「うん、…ありがとう。ポカリも」

晴は、着替えてポカリを半分くらい飲むと

「南、移るから、俺もう大丈夫だから」

「大丈夫。マスクするし、見た限り全然大丈夫そうじゃないから。あと、ちょっとそのまま体起こしてて」

私は軽く晴を診察した。

「口開けて…もう大丈夫。扁桃腺も腫れてないし、過労だね。論文の締切で残業続きだったもんね」

「なんか、南に診察されるなんて…、不思議」

「失礼な!いつもされてるからね。私が。
よし、お粥作ろうと思ってるけどたべれる?」

「…いつもより食欲はないけど食べれる」

「オッケー」
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