一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
その記憶が頭の中で何回も駆け巡る。
私はその場にしゃがみこんだ。

晴、晴、晴 何も言えずに晴のことだけが浮かんできた。

「南!大丈夫、大丈夫だから、落ち着こう。深呼吸できる?」

聞こえたのは大好きな晴の声、
「晴、…晴、晴、…」

「大丈夫、大丈夫。俺はここにいる」

私をなだめるように肩を抱いてさすった。

「うん…」
だんだん呼吸が落ち着いてきた。
少し晴に体重を預けて、深呼吸した。

ハー、スー、ハー。
だんだん落ち着いてきた。

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