一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
だから、私は苦手だった。蒼汰から話しかけられれば話しかけられるほど、女子からの嫉妬心がすごい。
まだ悪口だけで済んでるが、これからもっとすごいことになるかもしれない。

そして始まった。
今回は、手を繋いで踊るシーン…
私の心はすでに泣いていた。

「何くっついてんの、もっと離れてよ」
と言わんばかりの視線が…

私の心の中は、
だったら、変わってよ と言いたいが秘めておく。

「なんかごめんね…俺絡みで嫌な思いさせちゃって」

蒼汰の言葉に私は少し驚いた。

「え、気づいてたんだ。男子ってそういうの疎いかと思ってた。」

「いや、俺は姉ちゃんがいて、いつも言われてたんだ。モテてるなら女子の上辺だけを見ずに中身をみろってね」

蒼汰はニコッと笑って言った。
いいお姉さんだな。この笑顔が女子をハートにするんだろうな〜なんてことも想像した。
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