一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
体育祭前日。
いつものように蒼汰がいると、話しかけられるような日々に慣れてきた頃、
最後のダンスの練習でふと、話しかけられた。

「ごめん、ごめん、本当は俺がいるときだけなんだよな、この雰囲気になるの」
私は何もいえなかった。

そして、昼食の時間になると私のお弁当が
盗まれていて、なかった。
きっと和田さんの計画だろう。でも、私の薬はお弁当のバッグにいつも入れていた。

だからあれがないと…
私は、焦って動揺も隠せずに彼女を問い詰めた。

「私のお弁当、どこにやったの?」
冷ややかな声でいった。

「知らないわよ。そんなもの」
と、彼女はニヤニヤしながら知らないふりをつきとうすつもりだった。

だから私は
「だから、どこにやったの?」
と声を荒らげた。

「怖い。そんなに怒らないでよ。ねー」
みんなに同意を求めるような甘ったるい声で言った。
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