一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
そう、確かに倒れたはずだった。
私の体は誰かの手によって支えられていた。

「何をしてる、お前ら」
この声は、晴だった。

「おい、大丈夫か、南。聞こえるか」

「晴、、辛い。薬、飲んでない」

「海斗、急いで水買ってきてくれ、頼む」そう、頼んで晴はクラスメイトに言った。

「お前ら、南は薬を飲まないと、呼吸ができなくなんだよ。やってることがくだらないと思うんだったら、さっさとやめろ」

急に静かになった。そして、海斗が戻ってきた。

「晴基、買ってきたよ。」
その水を受け取ると、

「南、薬のめるか?」

晴が持っていた薬を出して、言った。
でも、私は呼吸の辛さで聞こえてなくて、体さえ動かせなかった。

すると、晴が自分の口に水と薬を含み
私の口に口移ししてきた。
私は、何も考えることなく薬を飲み込んで、意識を手放した。


< 9 / 255 >

この作品をシェア

pagetop