私の不時着→💛
ワタシは落ちた‼
ワタシは落ちた‼
第4日目⤵
≪なんかー、もうすぐって気がするんだわ。まあ、気のせいかもだが…💦≫
≪気のせいじゃないよー☆もうすぐ出会えるんだよ、私達~、そんな気がする❢全然するんだもん~❢≫
≪アハハ…、すっかり元気でてきたね~。ミクコ、中身は聞いてこないが、キミが元気っぽいんで、ホッとしてるよ≫
≪みたいね~。ツグオさんのおかげじゃい❢≫
≪👊では、今晩こそは出会えますように~~❢≫
≪はい~❢梯子の上で待ってる少女より💛≫
その夜。
再び、キリコの夢の中!
”近い!もう近くだって!カレの鼓動が伝わってくるもん。ああ、早く向かえにきて~、白馬に乗っワタシの王子様∼💖”
今夜こそはと胸躍るキリコは、どうしても端折る心に導かれ、いつもより梯子下りは早くなってしまっていた…。
やっぱ、どうしても…。
”あ!うっそー、なんか、雲の隙間にアタマが見える…。ツグオさん…❓❓”
キリコは思い切って下の雲の切れ間に向かって声をかけてることにした。
思えば、この夢の中で声を出すのは初めてである。
果たして、声ってモノが、この空間に出せるものなのか…、伝わりうるものなのか…。
でも、キリコはそれをやってみた。
この際、おっきい声で思いっきりと…!
「ツグオさーん‼」
声は出た。
我ながらえらくおっきい、かわいらしい声だった。
すると…!
『キリコちゃんかー❓なんか、雲の間から、足が見えるんだ‼』
「ツグオさんー‼早く私に…、私にカオ見せて~!早く、迎えに来てえ…」
もうキリコは涙声だった…。
ずッと孤独で、コワくてコワくて、いっそここから飛び降りてしまおうかと、そんな衝動にもかられたりした。
だが、やっと白馬ならぬ白雲をくぐって、マイ王子様が私を助けに向かに来てくれる…!
もうすぐ、もう間もなくだ…。
はやる気持ちをもはや押し返せないキリコは、一瞬、下のカレシを覗き込むあまり、バランスを崩してしまった。
彼女は慌てて、カラダの向きを戻したが、時すでに遅し…‼
キリコはバンザイをしながら、梯子から雲の中へ転落してしまった!
「わー‼助けて―、ツグオさん∼‼」
『キリコちゃん―‼』
あわれ、キリコは万歳したパジャマ姿のまま、あっという間に梯子登り中のツグオを超高速で通過…、瞬時でツグオの視界から消えた…。
***
バターン‼
『痛て~~‼』
「わー‼私、おっこっちゃったんだー、死んじゃったのー⁉」
『ふう…、キリコちゃん、大丈夫かい❓』
「え?ツグオさん…、なの…❓❓」
『ああ、オレだよ、何とか間に合ったみたいだね、はは…』
「!!!」
そうであった~~‼
”あの瞬間”、ツグオはとっさの判断で、頭からダイブするように落下したツグミを”追って”、自らも梯子から飛び降りたのだ。
アタマから…。
なので!
”途中?で”、ツグオはキリコを追い抜き?、”あの日”落下地点で出会った時のように、気が付くと、すっぽり彼女はカレシ?の中に納まっていたのだ。
ここで夢はぷつんとフィルムが切れるように終焉したのだが…!
***
その日の朝…。
≪信じられん❣❣まったく一緒だよ、キリコちゃん…≫
≪私もまるで夢のような夢だったんで…。でも、ありがとうね、命がけで私を救ってくれた😢≫
≪夢の中だけどね(^^)。これで、受験も絶対大丈夫だー≫
≪感謝✖100万回~~≫❣
かくて…、その夜から二人は梯子の夢はまったく見なくなった。
キリコは姉と両親には、この経緯をすべて話した。
家族は皆一様にキリコの奇異極まる夢からの生還を喜んだ。
他方…、”これって、一体、なんだったのだろうか。何とも不思議な現象だ”と…。
もしや、また再びコレに襲われる日が来ないのかと…、一抹の不安は胸の内に抱えていた。
しかし…、当のキリコだけは”そういった”不安や心配など皆無だった。
むしろ、こんな信じられないような、キセキでトキメキな体験が出来たことに感謝すら覚えていた。
実際、この後、彼女はなんら不可思議な現象など起こらなかったし!
そして…、翌年の高校受験も志望校へすんなりと合格!
ここにキリコの家族は、完全にわずか残っていた一抹の不安も払拭できたのだった。
めでたし、めでたし…。
と、言いたいところだが…!
姉のミクコだけには、本人の全く意識していないところで暗雲が迫っていた。
***
≪ツグオさん、受験祝いにアレ、そろそろくれるでしょ❓≫
≪じゃあ、オレも腹を括る。で、どこで…❓≫
≪決まってるじゃん!アナタと私にはアソコしかないわ、2回の転落で、私を受け止めてくれたウチのあの押し入れの中よ💖≫
≪でも、ねーさんに見つかったり、気づかれるリスクあるだろ❓≫
≪腹くくったんじゃないの、ツグオ❓そん時はそん時よ。でしょ!≫
≪わかったよ。何しろ、梯子から落ちた後、翌朝には二人とも、互いの髪の毛がパジャマに付いてたんだからな≫
≪そうよ!こんなの、運命に決まってるでしょ!きっと、あなたと出会うために、神様かなんかが、おねーちゃんとあなたを先に出会わせたのよ。私たち二人の運命を盛り上げるために…≫
≪そういうことになるか…。まあ、そうかもな~~(笑)≫
ー以上…、キリコが受験合格した翌日の二人のライン通話よりー
私の不時着
ー完ー
第4日目⤵
≪なんかー、もうすぐって気がするんだわ。まあ、気のせいかもだが…💦≫
≪気のせいじゃないよー☆もうすぐ出会えるんだよ、私達~、そんな気がする❢全然するんだもん~❢≫
≪アハハ…、すっかり元気でてきたね~。ミクコ、中身は聞いてこないが、キミが元気っぽいんで、ホッとしてるよ≫
≪みたいね~。ツグオさんのおかげじゃい❢≫
≪👊では、今晩こそは出会えますように~~❢≫
≪はい~❢梯子の上で待ってる少女より💛≫
その夜。
再び、キリコの夢の中!
”近い!もう近くだって!カレの鼓動が伝わってくるもん。ああ、早く向かえにきて~、白馬に乗っワタシの王子様∼💖”
今夜こそはと胸躍るキリコは、どうしても端折る心に導かれ、いつもより梯子下りは早くなってしまっていた…。
やっぱ、どうしても…。
”あ!うっそー、なんか、雲の隙間にアタマが見える…。ツグオさん…❓❓”
キリコは思い切って下の雲の切れ間に向かって声をかけてることにした。
思えば、この夢の中で声を出すのは初めてである。
果たして、声ってモノが、この空間に出せるものなのか…、伝わりうるものなのか…。
でも、キリコはそれをやってみた。
この際、おっきい声で思いっきりと…!
「ツグオさーん‼」
声は出た。
我ながらえらくおっきい、かわいらしい声だった。
すると…!
『キリコちゃんかー❓なんか、雲の間から、足が見えるんだ‼』
「ツグオさんー‼早く私に…、私にカオ見せて~!早く、迎えに来てえ…」
もうキリコは涙声だった…。
ずッと孤独で、コワくてコワくて、いっそここから飛び降りてしまおうかと、そんな衝動にもかられたりした。
だが、やっと白馬ならぬ白雲をくぐって、マイ王子様が私を助けに向かに来てくれる…!
もうすぐ、もう間もなくだ…。
はやる気持ちをもはや押し返せないキリコは、一瞬、下のカレシを覗き込むあまり、バランスを崩してしまった。
彼女は慌てて、カラダの向きを戻したが、時すでに遅し…‼
キリコはバンザイをしながら、梯子から雲の中へ転落してしまった!
「わー‼助けて―、ツグオさん∼‼」
『キリコちゃん―‼』
あわれ、キリコは万歳したパジャマ姿のまま、あっという間に梯子登り中のツグオを超高速で通過…、瞬時でツグオの視界から消えた…。
***
バターン‼
『痛て~~‼』
「わー‼私、おっこっちゃったんだー、死んじゃったのー⁉」
『ふう…、キリコちゃん、大丈夫かい❓』
「え?ツグオさん…、なの…❓❓」
『ああ、オレだよ、何とか間に合ったみたいだね、はは…』
「!!!」
そうであった~~‼
”あの瞬間”、ツグオはとっさの判断で、頭からダイブするように落下したツグミを”追って”、自らも梯子から飛び降りたのだ。
アタマから…。
なので!
”途中?で”、ツグオはキリコを追い抜き?、”あの日”落下地点で出会った時のように、気が付くと、すっぽり彼女はカレシ?の中に納まっていたのだ。
ここで夢はぷつんとフィルムが切れるように終焉したのだが…!
***
その日の朝…。
≪信じられん❣❣まったく一緒だよ、キリコちゃん…≫
≪私もまるで夢のような夢だったんで…。でも、ありがとうね、命がけで私を救ってくれた😢≫
≪夢の中だけどね(^^)。これで、受験も絶対大丈夫だー≫
≪感謝✖100万回~~≫❣
かくて…、その夜から二人は梯子の夢はまったく見なくなった。
キリコは姉と両親には、この経緯をすべて話した。
家族は皆一様にキリコの奇異極まる夢からの生還を喜んだ。
他方…、”これって、一体、なんだったのだろうか。何とも不思議な現象だ”と…。
もしや、また再びコレに襲われる日が来ないのかと…、一抹の不安は胸の内に抱えていた。
しかし…、当のキリコだけは”そういった”不安や心配など皆無だった。
むしろ、こんな信じられないような、キセキでトキメキな体験が出来たことに感謝すら覚えていた。
実際、この後、彼女はなんら不可思議な現象など起こらなかったし!
そして…、翌年の高校受験も志望校へすんなりと合格!
ここにキリコの家族は、完全にわずか残っていた一抹の不安も払拭できたのだった。
めでたし、めでたし…。
と、言いたいところだが…!
姉のミクコだけには、本人の全く意識していないところで暗雲が迫っていた。
***
≪ツグオさん、受験祝いにアレ、そろそろくれるでしょ❓≫
≪じゃあ、オレも腹を括る。で、どこで…❓≫
≪決まってるじゃん!アナタと私にはアソコしかないわ、2回の転落で、私を受け止めてくれたウチのあの押し入れの中よ💖≫
≪でも、ねーさんに見つかったり、気づかれるリスクあるだろ❓≫
≪腹くくったんじゃないの、ツグオ❓そん時はそん時よ。でしょ!≫
≪わかったよ。何しろ、梯子から落ちた後、翌朝には二人とも、互いの髪の毛がパジャマに付いてたんだからな≫
≪そうよ!こんなの、運命に決まってるでしょ!きっと、あなたと出会うために、神様かなんかが、おねーちゃんとあなたを先に出会わせたのよ。私たち二人の運命を盛り上げるために…≫
≪そういうことになるか…。まあ、そうかもな~~(笑)≫
ー以上…、キリコが受験合格した翌日の二人のライン通話よりー
私の不時着
ー完ー