時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。
第三十二話 私がいいのは(オズワルド視点)
レオン様はアレクと邸にやってきて、しょっちゅうリディアを目で追っていた。
人の女を見るなと言いたい。
夕べ、それとなくヒースにレオン様の婚約者の話を聞いた。
細かい話はわからんが、ヒースの話ではレオン様は婚約者を決めなかったらしい。
おそらく、俺がリディアと婚約したからレオン様の候補から外れたからだろう。
今回来たのも、隙あらばということだろう。
しかし、リディアもよくわからん。
リディアに少しでもレオン様に気持ちが残っているのは不愉快だった。
そして、二人っきりにしてみた。
二人を建物の陰から覗いていると、ヒースがやって来た。
「オズ、何をやっとるんだ?」
「静かにしてろ。今、いいところだ」
ヒースが、俺の目線の先を見ると呆れたように俺を見た。
「二人にしていいのか? レオン様はリディアさんが気に入っているのではないのか」
「知っていたのか?」
「アレク様から聞いた。アレク様が行くまで婚約者候補からは外してなかったと。アレク様がすぐに行ったから、婚約者候補から外したらしいが、結局婚約者は選ばなかったと言っただろ」
「何でそんなの連れて来たんだ」
「どうせ、レオン様はオズには敵わないとアレク様が言っていたが」
当たり前だ。
劣る要素はない。
そして、レオン様はリディアに俺のことを話していた。
リディアは俺のことを手が早いと言っているし!
半年近く一緒にいて手も繋がんお前らがおかしい! と突っ込みたい!
それにリディアはどこまで禁欲生活をする気だ。
お前は修道女にでもなる気か。
「それに、私はオズワルド様がいいのです。オズワルド様と一緒にいたいのです」
レオン様はリディアの言葉にたじろいでいるように見えた。
いつも、猫をかぶり笑顔のリディアが、そんなことを言うとは思わなかったのだろう。
「見ろヒース。リディアは俺のだぞ」
「……よくわからんが、良かったな」
リディアは俺がいいと言ってくれた。
何とも言えない気持ちになる。
舞い上がってしまいそうだった。
そして、俺が姿を現すと、リディアは駆け寄ってきた。
少しだけ、意地悪をしたかなと思ったが、リディアが可愛くてどうでも良くなった。
レオン様を見ると、明らかに敗者の顔だ。
結局、レオン様は狩りに来ず俺達だけで狩りに出発した。
狩り場に行く馬上でリディアの話を聞くと、どうやらレオン様と二人っきりにしたことはバレていた。
だが、俺は全く気にしない。
リディアが俺がいいと言ってくれたことは一生忘れない。
人の女を見るなと言いたい。
夕べ、それとなくヒースにレオン様の婚約者の話を聞いた。
細かい話はわからんが、ヒースの話ではレオン様は婚約者を決めなかったらしい。
おそらく、俺がリディアと婚約したからレオン様の候補から外れたからだろう。
今回来たのも、隙あらばということだろう。
しかし、リディアもよくわからん。
リディアに少しでもレオン様に気持ちが残っているのは不愉快だった。
そして、二人っきりにしてみた。
二人を建物の陰から覗いていると、ヒースがやって来た。
「オズ、何をやっとるんだ?」
「静かにしてろ。今、いいところだ」
ヒースが、俺の目線の先を見ると呆れたように俺を見た。
「二人にしていいのか? レオン様はリディアさんが気に入っているのではないのか」
「知っていたのか?」
「アレク様から聞いた。アレク様が行くまで婚約者候補からは外してなかったと。アレク様がすぐに行ったから、婚約者候補から外したらしいが、結局婚約者は選ばなかったと言っただろ」
「何でそんなの連れて来たんだ」
「どうせ、レオン様はオズには敵わないとアレク様が言っていたが」
当たり前だ。
劣る要素はない。
そして、レオン様はリディアに俺のことを話していた。
リディアは俺のことを手が早いと言っているし!
半年近く一緒にいて手も繋がんお前らがおかしい! と突っ込みたい!
それにリディアはどこまで禁欲生活をする気だ。
お前は修道女にでもなる気か。
「それに、私はオズワルド様がいいのです。オズワルド様と一緒にいたいのです」
レオン様はリディアの言葉にたじろいでいるように見えた。
いつも、猫をかぶり笑顔のリディアが、そんなことを言うとは思わなかったのだろう。
「見ろヒース。リディアは俺のだぞ」
「……よくわからんが、良かったな」
リディアは俺がいいと言ってくれた。
何とも言えない気持ちになる。
舞い上がってしまいそうだった。
そして、俺が姿を現すと、リディアは駆け寄ってきた。
少しだけ、意地悪をしたかなと思ったが、リディアが可愛くてどうでも良くなった。
レオン様を見ると、明らかに敗者の顔だ。
結局、レオン様は狩りに来ず俺達だけで狩りに出発した。
狩り場に行く馬上でリディアの話を聞くと、どうやらレオン様と二人っきりにしたことはバレていた。
だが、俺は全く気にしない。
リディアが俺がいいと言ってくれたことは一生忘れない。