時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。
第五十九話 悪だくみの結果発表
最近はあまり逃げなくなったリディアを膝に乗せ、悪巧みの結果発表をしていた。
「見ろ。ノートン男爵は終わりだ。これで税も納められず爵位も返上するぞ」
「オズワルド様、ちょっと怖いです……引きますよ」
「おい、引くな。大体、時間が戻る前も破産寸前だった。あの男はどのみち破産する予定だったのだ」
「なら、どうして仕掛けたのですか?」
どうして?
邪魔者には退場してもらいたい。
レオン様がリディアを好きだから関わってきたにしても、やはりリディアとアリシアが関わる可能性は捨てきれん。
しかもレオン様と違って、アリシアはリディアに呪いをかけたのだ。
リディアを見ると、膝に乗せているせいか顔がいつもより近く、俺ともあろう者が思いの他動悸がしそうだった。
ベッドで一緒に寝るのもいいがこれはこれでいいなとも思ってしまう。
「……レオン様がリディアに関わってきただろう。だから、アリシアがリディアに関わる可能性も高いのではと思っていた。だが、いつ、どんな風に関わるのか、わからん。だから、それなら俺の手の平で転がした方がいいと思っていた」
「……恨まれませんか?」
「だから、慰謝料みたいなものと言って宝石をくれてやった。あれを売ればしばらくは生活はできる。売るかどうかもわからんが……恨まれても何とも思わん」
「アリシアは呪いをかけませんかね?」
「アリシアは多分素人だ。だから呪いの進み具合が遅く、直接止めを刺しに来たのだろう。破産した今、呪いが発動してないということは、呪いの仕方がわからんのかもしれん」
金を払えば呪いを教える魔法使いもいるから、時間が戻る前のアリシアはきっと金を払い呪いの仕方を習ったのだろう。
今は破産して金がないから、呪いの仕方もわからないのではと、俺は思っている。
リディアにもう呪いはかかることはないと思うが、万が一呪いをアリシアが使えば、アリシアにくれてやったネックレスに魔水晶を仕掛けているから、その片割れの魔水晶に反応があるはずだ。
「リディア、あのガラスのキャンディポットに魔水晶が入っているだろう」
「ええ、あの花瓶位大きなガラスですね」
「アリシアが使えば、中に入れている魔水晶に反応がある。使えば、すぐにわかる」
「まぁ、便利ですね」
「はぁ、お前が腰の痣を見せてくれたら呪いが完了してるかどうかわかるのに……」
「……服は脱ぎませんよ」
「どうせ、結婚したら見るのだぞ」
「結婚してからです」
プイッとそっぽ向いたリディアの顎をクイッと寄せ、そのままキスをする。
「リディア、舌出せ」
「……それは上級者用です」
「意外と頑張ったのだが」
「……少しだけですよ……」
意外と受け入れてくれ舌を絡めると、いけるかと思わず思ってしまう。
リディアの微かに漏れた吐息に、少し火がついてしまい勢いよく抱きかかえソファーからベッドに移動した。
「見ろ。ノートン男爵は終わりだ。これで税も納められず爵位も返上するぞ」
「オズワルド様、ちょっと怖いです……引きますよ」
「おい、引くな。大体、時間が戻る前も破産寸前だった。あの男はどのみち破産する予定だったのだ」
「なら、どうして仕掛けたのですか?」
どうして?
邪魔者には退場してもらいたい。
レオン様がリディアを好きだから関わってきたにしても、やはりリディアとアリシアが関わる可能性は捨てきれん。
しかもレオン様と違って、アリシアはリディアに呪いをかけたのだ。
リディアを見ると、膝に乗せているせいか顔がいつもより近く、俺ともあろう者が思いの他動悸がしそうだった。
ベッドで一緒に寝るのもいいがこれはこれでいいなとも思ってしまう。
「……レオン様がリディアに関わってきただろう。だから、アリシアがリディアに関わる可能性も高いのではと思っていた。だが、いつ、どんな風に関わるのか、わからん。だから、それなら俺の手の平で転がした方がいいと思っていた」
「……恨まれませんか?」
「だから、慰謝料みたいなものと言って宝石をくれてやった。あれを売ればしばらくは生活はできる。売るかどうかもわからんが……恨まれても何とも思わん」
「アリシアは呪いをかけませんかね?」
「アリシアは多分素人だ。だから呪いの進み具合が遅く、直接止めを刺しに来たのだろう。破産した今、呪いが発動してないということは、呪いの仕方がわからんのかもしれん」
金を払えば呪いを教える魔法使いもいるから、時間が戻る前のアリシアはきっと金を払い呪いの仕方を習ったのだろう。
今は破産して金がないから、呪いの仕方もわからないのではと、俺は思っている。
リディアにもう呪いはかかることはないと思うが、万が一呪いをアリシアが使えば、アリシアにくれてやったネックレスに魔水晶を仕掛けているから、その片割れの魔水晶に反応があるはずだ。
「リディア、あのガラスのキャンディポットに魔水晶が入っているだろう」
「ええ、あの花瓶位大きなガラスですね」
「アリシアが使えば、中に入れている魔水晶に反応がある。使えば、すぐにわかる」
「まぁ、便利ですね」
「はぁ、お前が腰の痣を見せてくれたら呪いが完了してるかどうかわかるのに……」
「……服は脱ぎませんよ」
「どうせ、結婚したら見るのだぞ」
「結婚してからです」
プイッとそっぽ向いたリディアの顎をクイッと寄せ、そのままキスをする。
「リディア、舌出せ」
「……それは上級者用です」
「意外と頑張ったのだが」
「……少しだけですよ……」
意外と受け入れてくれ舌を絡めると、いけるかと思わず思ってしまう。
リディアの微かに漏れた吐息に、少し火がついてしまい勢いよく抱きかかえソファーからベッドに移動した。