時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。
第七十話 働けと言われた
もしかして、レオン様とエルサ様は上手くいってないのだろうか。
……レオン様は見る目がないんじゃないかしら。うーん。
考え込む私にオズワルド様が、不思議そうにのぞき込んでくる。
「リディア、何を考えているんだ?」
「レオン様のことです。実はですね……」
「おい、何でレオン様のことを考える? 俺がいるだろう」
怖い顔で見ないで下さい。
「続きがあります。というか、エルサ様とお付き合いでもしてましたか?」
「手紙はよく来てたぞ」
ため息出そう。モテるにも程がある。
「……レオン様と上手くいってないと思いますよ。フェリシア様も疲れているようでした」
「レオン様のタイプはよくわからんな」
「本当です」
それにしても、オズワルド様はいつお邸に帰るのかしら。
早く帰りたい。
オズワルド様のお邸は居心地がいいのよね。
「……オズワルド様、いつお邸に帰りますか?」
「しばらく、帰れそうにないな」
ムゥ、何ですか。初耳ですよ。
「しばらく王宮で仕事になった。ホールの改修工事に関わることになったんだ」
「改修工事?」
「魔水晶の設置や見積りとか色々だ」
王宮のホールはすべてではないけど、かなりの量の灯りを魔水晶で補ったりしていた。他にも用途は色々あるけど王宮のホールとなると大変だと思う。
「でも、どうしてオズワルド様が?」
「アレクにしばらく働けと言われた。それに王宮の魔水晶の設置はハイクラスの魔法使いがするんだ」
「それは知ってますけど……」
「俺は魔法使いでもレベルは高いぞ。魔法騎士団には所属してないが、魔法騎士の称号も持っているし」
「……ハイスペックですね」
「そうだな」
そう言って、隣に座っているオズワルド様にコツンともたれるように頭を当てると、慈しむように抱き寄せてくれる。
「……私もオズワルド様と一緒に王宮にいていいですか?」
「そうしてくれ」
そして、しばらくアレク様の宮に住まわせて頂けることになり、オズワルド様は仕事を始めて、私は、その期間はフェリシア様の話し相手になっていた。
……レオン様は見る目がないんじゃないかしら。うーん。
考え込む私にオズワルド様が、不思議そうにのぞき込んでくる。
「リディア、何を考えているんだ?」
「レオン様のことです。実はですね……」
「おい、何でレオン様のことを考える? 俺がいるだろう」
怖い顔で見ないで下さい。
「続きがあります。というか、エルサ様とお付き合いでもしてましたか?」
「手紙はよく来てたぞ」
ため息出そう。モテるにも程がある。
「……レオン様と上手くいってないと思いますよ。フェリシア様も疲れているようでした」
「レオン様のタイプはよくわからんな」
「本当です」
それにしても、オズワルド様はいつお邸に帰るのかしら。
早く帰りたい。
オズワルド様のお邸は居心地がいいのよね。
「……オズワルド様、いつお邸に帰りますか?」
「しばらく、帰れそうにないな」
ムゥ、何ですか。初耳ですよ。
「しばらく王宮で仕事になった。ホールの改修工事に関わることになったんだ」
「改修工事?」
「魔水晶の設置や見積りとか色々だ」
王宮のホールはすべてではないけど、かなりの量の灯りを魔水晶で補ったりしていた。他にも用途は色々あるけど王宮のホールとなると大変だと思う。
「でも、どうしてオズワルド様が?」
「アレクにしばらく働けと言われた。それに王宮の魔水晶の設置はハイクラスの魔法使いがするんだ」
「それは知ってますけど……」
「俺は魔法使いでもレベルは高いぞ。魔法騎士団には所属してないが、魔法騎士の称号も持っているし」
「……ハイスペックですね」
「そうだな」
そう言って、隣に座っているオズワルド様にコツンともたれるように頭を当てると、慈しむように抱き寄せてくれる。
「……私もオズワルド様と一緒に王宮にいていいですか?」
「そうしてくれ」
そして、しばらくアレク様の宮に住まわせて頂けることになり、オズワルド様は仕事を始めて、私は、その期間はフェリシア様の話し相手になっていた。