君と二人でいられること。
あれからしばらく仲良く過ごす日々が続き、夏休みに入った。
夏休みはSNSでの勝負だ。つまり、SNSの投稿に定評のある私たちにとても有利ということ。
二人とも寮に残るということで、写真を投稿してはいいねを稼いでの日々が続いた。
「春香、出かけよっか」
珍しく夏也くんに連れ出され、たどり着いた先は
「ジ、ジュエリーショップ?」
「指輪、約束しただろ?」
「あ、」
忘れていたわけじゃない。ただ、もっと先のことなんだと思っていたんだ。
「これとか?あ、これは?」
珍しく子供のようにはしゃぐ夏也くんに私も気分が上がってきた。
しばらくして、ようやく決まった。
シルバーのシンプルなデザインのペアリング。
部屋に戻って早速開封して身に着けると、彼も同じようにして指輪を身に着ける。
「なあ、」
呼ばれてから振り向くと、唇に柔らかいものが触れた。
それが彼の唇だと気づいたのは、それが離れてからだった。
「え、今のって」
夏也くんはいたずらっぽく笑ってから、何事もなかったかのようにスマホで指輪の写真を撮っていた。
その日の夜は、昼間のせいかよく眠れなかった。
夏休みはSNSでの勝負だ。つまり、SNSの投稿に定評のある私たちにとても有利ということ。
二人とも寮に残るということで、写真を投稿してはいいねを稼いでの日々が続いた。
「春香、出かけよっか」
珍しく夏也くんに連れ出され、たどり着いた先は
「ジ、ジュエリーショップ?」
「指輪、約束しただろ?」
「あ、」
忘れていたわけじゃない。ただ、もっと先のことなんだと思っていたんだ。
「これとか?あ、これは?」
珍しく子供のようにはしゃぐ夏也くんに私も気分が上がってきた。
しばらくして、ようやく決まった。
シルバーのシンプルなデザインのペアリング。
部屋に戻って早速開封して身に着けると、彼も同じようにして指輪を身に着ける。
「なあ、」
呼ばれてから振り向くと、唇に柔らかいものが触れた。
それが彼の唇だと気づいたのは、それが離れてからだった。
「え、今のって」
夏也くんはいたずらっぽく笑ってから、何事もなかったかのようにスマホで指輪の写真を撮っていた。
その日の夜は、昼間のせいかよく眠れなかった。