君と二人でいられること。

無我夢中で走り続けて、気づけばそこは屋上だった。

体の力が全て抜けてしまったかのように立っていることすらできなくて、私はその場に崩れ落ちてしまった。

こんなにも惨めな状態にも関わらず、さらに追い打ちをかけるように止まることを知らない涙。

私はきっと、心と一緒で見た目もボロボロになっていることだろう。

”それ、どういうこと？”そう言ったときの夏也くんの驚いた顔が忘れられない。頭から離れない。

信じてほしかった。

出逢ってから半年もたつのに、秋菜の方が信じられるの？あの指輪は、点数を稼ぐためだけの道具でしかなかったの？

勘違いしちゃったじゃん。

やっと、やっと一人じゃなくなったと思ってたのに、なのに＿＿＿。