君と二人でいられること。
「なんで教えてあげなかったの?」

冬美を寝かしつけて戻ってきた彼に尋ねると、彼は少し照れながら

「そんなん、お前だけ知ってれば十分だからに決まってんだろ?」

と言った。

そんな彼が愛おしくて、私は彼の頬にキスをした。

「大好きだよ、夏也くん」

「俺は愛してる」

彼はそのまま私に甘いキスをした。

あのときとは違う、慣れた大人のキス。
< 23 / 24 >

この作品をシェア

pagetop