ギブソンタケルのトリックトリップ
その11
ノゾミ船長のハイパー・トライアル・トラベラーはスタートした。
船長のヘッドフォンからはAIの緊迫感あるインフォメーションが大音量で響いている。
≪ただ今、水深1500メートル…、2800メートル…≫
当該○○号(以下ノゾミ号と称す)専属AI…、愛称アリの棒読み調な中にもシュールとリアルが交じり合ったようなアラームモードを醸すコールは、極度の緊迫感を放っていた。
”ウィーン‼ウィーン‼ウィーン‼…”
船内のアラームランプが赤く点滅…、ノゾミ船長は未知のトリップゾーンに飛び込んだ。
ノゾミ号は、モロ垂直直滑降で水深5000メートルの海中の底へ達すると、船針を猛スピードで平行方向に舵を切り、これより南シナ海を西方へ高速潜航…。
複合船のフロントウィンドウには、大小、奇異極まる深海生物がいっぱいだ。
ノゾミ号はそれら別世界の住人達を、押し退けそこ退けで、海底走破を敢行する!
やがて、複合船は海上へと船針を急旋回、ノゾミ船長のシートは再び180度展開…!
すわっ…、○○号は天上転回…、垂直上昇の軌道に乗るのだった。
船長のヘッドフォンからはAIの緊迫感あるインフォメーションが大音量で響いている。
≪ただ今、水深1500メートル…、2800メートル…≫
当該○○号(以下ノゾミ号と称す)専属AI…、愛称アリの棒読み調な中にもシュールとリアルが交じり合ったようなアラームモードを醸すコールは、極度の緊迫感を放っていた。
”ウィーン‼ウィーン‼ウィーン‼…”
船内のアラームランプが赤く点滅…、ノゾミ船長は未知のトリップゾーンに飛び込んだ。
ノゾミ号は、モロ垂直直滑降で水深5000メートルの海中の底へ達すると、船針を猛スピードで平行方向に舵を切り、これより南シナ海を西方へ高速潜航…。
複合船のフロントウィンドウには、大小、奇異極まる深海生物がいっぱいだ。
ノゾミ号はそれら別世界の住人達を、押し退けそこ退けで、海底走破を敢行する!
やがて、複合船は海上へと船針を急旋回、ノゾミ船長のシートは再び180度展開…!
すわっ…、○○号は天上転回…、垂直上昇の軌道に乗るのだった。