双子を極秘出産したら、エリート外科医の容赦ない溺愛に包まれました
「でも、家事も買い物も双子がいるとなかなか計画通りにはいかないんだけどね……」

すると晃介が、少し考えて迷いながら口を開いた。

「じゃあ……もし葵がよければ俺がこのまま午前中こうやってふたりをみてるよ。そしたら葵は家事ができるだろう? 午後の公園も俺が連れて行くから、その間に買い物でも休憩でもすればいい」

その提案に葵は驚いて聞き返す。

「え? ……晃介が?」

「ああ。……無理かな? ここに来るまでにフェンスに囲まれた公園があるだろう? あそこなら安全そうだと思ったんだけど。ママがいないと泣くかな?」

そう言われて、葵は楽しそうに遊ぶふたりに目をやる。

大丈夫かもしれない。

晃介にもある程度慣れたようだし、そもそも彼らは公園が大好きで夢中で遊ぶから、母親の不在はあまり影響しないような気がする。

通っている保育園でも初日から母親とのバイバイはそこそこに遊具とおもちゃにまっしぐらだった。

ふたり別々に動くからみるのは大変だけど、それほど危ない遊具もない。

「でも、晃介が大変だよ? ふたり別々に動くから……」
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