純×恋(じゅんれん)
「色んな人がいるんですね。恋くん,教えてくれてありがとうございます」
ふわりと笑みを向けられて,恋は顔を背けた。
やる気の無さに呆れられるかと思ったのに,何故か分かりましたとでも言わんばかりに受け入れられてしまっている。
「きいとは…なんでなの」
小さく尋ねると,純ははいと答えた。
「私は……結婚相手を探しに。金の夫婦の卵になれば,即結婚だとニュースで聞いて」
恋は内心ひどく驚く。
まさか純が本気でトップを狙っているなんて,思ってもいなかったからだ。
「どうして……」
「私のお母さんが人に与える,"愛してる"の意味が知りたかったから。家族を作るなら,まずは結婚でしょう?」
恋には,純の言っている意味が全く分からない。
何がどう繋がっているのか,何一つ理解出来なかった。
「相手が…誰でも良かったってこと?」
愛を探すには,純の言葉は矛盾しているように思う。
そして,恋の心内にえも知れぬ不満が沸き上がった。
恋が拗ねたように尋ねれば,純は困った顔で笑う。
「そこまでは…思ってない,はず。なんですけど……よく分からなくなってきました。ごめんなさい,またお話しますね」
長くなるので,と純はそこで話を切った。
ふわりと笑みを向けられて,恋は顔を背けた。
やる気の無さに呆れられるかと思ったのに,何故か分かりましたとでも言わんばかりに受け入れられてしまっている。
「きいとは…なんでなの」
小さく尋ねると,純ははいと答えた。
「私は……結婚相手を探しに。金の夫婦の卵になれば,即結婚だとニュースで聞いて」
恋は内心ひどく驚く。
まさか純が本気でトップを狙っているなんて,思ってもいなかったからだ。
「どうして……」
「私のお母さんが人に与える,"愛してる"の意味が知りたかったから。家族を作るなら,まずは結婚でしょう?」
恋には,純の言っている意味が全く分からない。
何がどう繋がっているのか,何一つ理解出来なかった。
「相手が…誰でも良かったってこと?」
愛を探すには,純の言葉は矛盾しているように思う。
そして,恋の心内にえも知れぬ不満が沸き上がった。
恋が拗ねたように尋ねれば,純は困った顔で笑う。
「そこまでは…思ってない,はず。なんですけど……よく分からなくなってきました。ごめんなさい,またお話しますね」
長くなるので,と純はそこで話を切った。