純×恋(じゅんれん)
純の言葉に,恋は目を丸くして,当たり前のようにうんと答えた。

ほっとする間も作らず,純は必死に言葉を紡ぐ。

それは,純の記憶の話だった。

感情と動機と。

それは高校に入学する前の,純の全ての話だった。

振り返りながら,純は話していく。

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