勇者の幼なじみ
「あ、え……ふぁ、ぁんっ……」

 指を出し入れされたり、中をトントン叩かれたりすると、思考が乱れるほどの快感が生まれ、私は体をくねらせた。そのうち指を増やされて、セフィルは私の中を彼に慣らしていく。
 恥ずかしくて気持ちよくて、自分でもどうにもできないまま、なにかが高まっていき、割れ目の中の尖りを摘まれたとき、頭が真っ白になった。
 体が脱力して、はあはあと息をつく。

「今の……は……?」
「イったんだよ。俺の手だけで、な」
 
 今までに見たことがないほど機嫌のいい顔でセフィルが言った。
 そして、不意に服を脱ぎだす。
 飾りのついた上着は今さらだけど、王子様みたいにきらびやかで上質のものだったのに、セフィルは乱雑に脱ぎ捨てて、ズボンも下着も脱ぎさった。
 筋肉質で鍛え上げられた美しい裸体が目の前にあった。
 そこには大小の傷跡もいっぱいあって、三年の間にセフィルがこなした激闘の様子を窺わせた。

「痛かった?」 

 思わず、大きな傷に手を這わせると、「古傷だ」とセフィルは首を振った。
 安堵した私の視界にその下のそそり勃つ赤黒いものが入り、今度は息を呑む。

 セフィルは私の両脚を持って、折りたたむようにして広げた。

「やっ、セフィル……恥ずかしい……」

 私の秘部が丸見えになってしまって、どうにか抵抗しようとするけど、セフィルは離してくれない。
 それどころか、私の中心に彼の屹立を擦りつけた。

「ああッ」

 さっきのとんでもない気持ちよさが戻ってきて、首を振って、快感を逃がそうとする。
 セフィルは猛りに蜜をまとわすように動かしてから、おもむろに私の中に入ってきた。

「いたっ、痛いよ~、セフィル……」

 さっき指を入れられたときはなんともなかったのに、引き裂かれるような痛みを感じて、悲鳴をあげた。
 そりゃ、あんなに大きいものを入れようとするのが無理な話よね。
 セフィルの言いつけを守らなかったから、こんなに痛いことをされてるのかな?

「ごめんなさい、ごめんなさい。言うことを聞かなくて……」
 
 ポロポロと涙が出てきてしまって、涙ながらにセフィルに謝った。
 すると、セフィルは困った顔で止まってくれた。眉をひそめて、彼も苦しそうだった。

「なんでお前が謝ってるんだよ」

 指で優しく涙を拭ってくれる。

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