勇者の幼なじみ
何度してもキスは足りなくて、そして、キスだけでも足りなくて、セフィルを跨ぐように座らせられた私は、もう大きくなっていた彼の屹立を脚の間に擦りつけられた。
体の奥が熱を持つ。彼と繋がりたいと思う。
深いキスをしながら、セフィルが私の腰を持ち、猛りを私の蜜口に押し当てた。
ズブズブと彼が私の中に入ってくる。
隙間なくセフィルに満たされて、幸せすぎて涙が出た。
「痛いか?」
「ううん、幸せで……」
「俺も幸せだ」
めずらしくストレートな言葉ににっこりする。
セフィルも気づいて、口もとを押さえて、横を向いた。耳が赤い。可愛い。
ふふっと笑っていると、セフィルが猛然と突き上げ始めた。
「ああっ、あっ、やっ、ダメ、これっ、深いっ……」
奥を激しく突かれて、胸の先端はセフィルの胸板で擦られる。
激しい快感に翻弄され、私はセフィルの首に腕を絡めて、背中を反らした。
「もう、だめ、もう、イっちゃう……」
「俺も持たない。一緒にイこう」
セフィルに腰を持たれ、パンパンと音がするぐらいに腰を打ちつけられた私は、彼のものを締めつけて激しく達した。
同時にセフィルのものが弾けて、私の中を染める。
イきながら、私たちは舌を絡め、ぎゅっと抱き合った。
結局、朝まで抱き合っていた私たちは、身づくろいすると、院長に会いに行った。
男子禁制のはずの修道院に、勇者とはいえ男性がいることに動揺した院長だったけど、私たちの話を聞いて、なるほどと納得してくれた。
院長は王女から「男性にひどいことをされて、普通に暮らせなくなったかわいそうな子だから、事情を聴かずにそっとしておいてほしい」と言われていたそうだ。
でも、私のあまりにあっけらかんとした様子に違和感を覚えていたという。
「お幸せに」と院長に見送られ、私たちは修道院をあとにした。
私たちが使ったシーツだけは洗濯させてもらってから。
イチャイチャしながら、家に帰った私たちをお父さん、お母さんが涙ながらに迎えてくれた。
「心配かけて、ごめんね」
「本当によかった。セフィルくんも迎えに行ってくれて、本当にありがとう」
お母さんが言うと、セフィルは余所行きの笑顔で答えた。
「いいえ、ファラを取り戻したいのは俺も同じでしたので」
なんとセフィルが私を溺愛してるっていうのはお父さんもお母さんも友達もみんな知ってて、なぜ私が気づいていないのか逆に不思議だったそうだ。
でも、セフィルは私にだけ無愛想でバカバカ言っていたんだもん、わからなくても仕方ないよね?
そう言うと、セフィルは「それはお前が鈍いだけだ、バーカ」と言った。
もう!
私が拗ねると、彼がオロオロするのが見えた。
「セフィルの『バカ』は『好きだ』に変換しとくね」
袖を引っ張って、耳打ちすると、彼が真っ赤になった。
図星だったみたい。
「素直じゃないセフィルも大好き!」
彼に抱きついた。
「こ、こんなところで抱きつくな、バー……」
セフィルがバカと言いかけて、口をつぐんで横を向いた。
私たちは街に帰ってきた翌日に、教会に結婚を申請して受理された。
結婚式は後ほど行うことにして、もう王族の横やりを入れられないように既成事実を作ったのだ。
その上で、セフィルは王宮に出向いて、王様を脅してきたそうだ。
これ以上邪魔をすれば、王女の悪だくみを新聞社にばらし、隣国に亡命すると。
事の真相を聞いた、魔術師たちパーティーのメンバーも憤慨して、セフィル側についてくれたので、王様も引き下がるしかなかったらしい。
そして、セフィルは王宮から素敵なお土産を持ってきてくれた。
三年分のセフィルの手紙が保管されていたのだ。
日頃からは想像がつかないセフィルの甘い言葉に彩られた手紙は私の宝物になった。
―fin―
体の奥が熱を持つ。彼と繋がりたいと思う。
深いキスをしながら、セフィルが私の腰を持ち、猛りを私の蜜口に押し当てた。
ズブズブと彼が私の中に入ってくる。
隙間なくセフィルに満たされて、幸せすぎて涙が出た。
「痛いか?」
「ううん、幸せで……」
「俺も幸せだ」
めずらしくストレートな言葉ににっこりする。
セフィルも気づいて、口もとを押さえて、横を向いた。耳が赤い。可愛い。
ふふっと笑っていると、セフィルが猛然と突き上げ始めた。
「ああっ、あっ、やっ、ダメ、これっ、深いっ……」
奥を激しく突かれて、胸の先端はセフィルの胸板で擦られる。
激しい快感に翻弄され、私はセフィルの首に腕を絡めて、背中を反らした。
「もう、だめ、もう、イっちゃう……」
「俺も持たない。一緒にイこう」
セフィルに腰を持たれ、パンパンと音がするぐらいに腰を打ちつけられた私は、彼のものを締めつけて激しく達した。
同時にセフィルのものが弾けて、私の中を染める。
イきながら、私たちは舌を絡め、ぎゅっと抱き合った。
結局、朝まで抱き合っていた私たちは、身づくろいすると、院長に会いに行った。
男子禁制のはずの修道院に、勇者とはいえ男性がいることに動揺した院長だったけど、私たちの話を聞いて、なるほどと納得してくれた。
院長は王女から「男性にひどいことをされて、普通に暮らせなくなったかわいそうな子だから、事情を聴かずにそっとしておいてほしい」と言われていたそうだ。
でも、私のあまりにあっけらかんとした様子に違和感を覚えていたという。
「お幸せに」と院長に見送られ、私たちは修道院をあとにした。
私たちが使ったシーツだけは洗濯させてもらってから。
イチャイチャしながら、家に帰った私たちをお父さん、お母さんが涙ながらに迎えてくれた。
「心配かけて、ごめんね」
「本当によかった。セフィルくんも迎えに行ってくれて、本当にありがとう」
お母さんが言うと、セフィルは余所行きの笑顔で答えた。
「いいえ、ファラを取り戻したいのは俺も同じでしたので」
なんとセフィルが私を溺愛してるっていうのはお父さんもお母さんも友達もみんな知ってて、なぜ私が気づいていないのか逆に不思議だったそうだ。
でも、セフィルは私にだけ無愛想でバカバカ言っていたんだもん、わからなくても仕方ないよね?
そう言うと、セフィルは「それはお前が鈍いだけだ、バーカ」と言った。
もう!
私が拗ねると、彼がオロオロするのが見えた。
「セフィルの『バカ』は『好きだ』に変換しとくね」
袖を引っ張って、耳打ちすると、彼が真っ赤になった。
図星だったみたい。
「素直じゃないセフィルも大好き!」
彼に抱きついた。
「こ、こんなところで抱きつくな、バー……」
セフィルがバカと言いかけて、口をつぐんで横を向いた。
私たちは街に帰ってきた翌日に、教会に結婚を申請して受理された。
結婚式は後ほど行うことにして、もう王族の横やりを入れられないように既成事実を作ったのだ。
その上で、セフィルは王宮に出向いて、王様を脅してきたそうだ。
これ以上邪魔をすれば、王女の悪だくみを新聞社にばらし、隣国に亡命すると。
事の真相を聞いた、魔術師たちパーティーのメンバーも憤慨して、セフィル側についてくれたので、王様も引き下がるしかなかったらしい。
そして、セフィルは王宮から素敵なお土産を持ってきてくれた。
三年分のセフィルの手紙が保管されていたのだ。
日頃からは想像がつかないセフィルの甘い言葉に彩られた手紙は私の宝物になった。
―fin―