世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
 逆に悠真とだったら博物館や図書館やレジャー施設などに連れてってもらえる。それに物知りだから知らないことを教えてくれるし、知らなかったらきちんと調べてくれるから頼りになる。
 悠真のクイズサークルで使っている問題集を呼んで、少し興味を持ったが、近隣にそういう場所は中々ない。
 高校に入ればあるのはあるらしいが、地元の難関校に受からないとだめだ。
 本当は家でのんびり読書したり、友達と遊んだり、クイズサークルに参加してみたいと思っている。
 結花といると家事を押し付けられる。
 陽鞠としては今回を機に結花が態度変わるとは期待していないし、いっそのこと離れて暮らしたいと思っている。
「いいのよ。陽鞠ちゃんは謝らなくて。悪いのはお母さんなんだから。もう寝ましょ」
「うん。あの感じだと結花さん色々やってそうだ。まだボロが出てきそうだね。ま、明日考えよう」
 結局陽鞠が寝たのは日付を越えてからだった。
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