世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
悠真は保護者の集まりに出来るだけ参加している。陽鞠の部活の子や同級生の名前はなんとなく覚えてる。
えんどう、えんどう……あ、あの背の高い細身の女子か。円堂花夜。
陽鞠と同じパートの子だったはず。
去年の夏休みの面談で学校に来た際に、様子見として、部活を少し覗いていった。
陽鞠に対して大きい声で無能とか、足引っ張ってるんじゃないとか、とにかくきつい言い方をしていた。
その時に顧問に話したら「先輩がキツいのは仕方ないし、それでついていけないのならそれまでのレベル」と片付けられてしまった。まるで私が勝手に騒いでるみたいな言い方だった。
「まだあの人はそんなことやってたんか……何言われたんだ?」
「楽譜読んでないとか、音間違えてるとかだったかな。事実だったし。罰として私のカバンを踏んで、音楽室の窓から投げ捨てたんだよ。あげくの果てには、お母さんが今も昔も男遊びしてたことをばらされた。罰あたったねって。外で働いてることも」
悠真の握り拳が震える。
何でそれを知ってるんだ。うちの家庭状況知ってるのはごく一部だ。
心当たりあるのは、うちの家族、スタッフの一部、陽鞠の担任。
「誰だそんな情報流したの……もしかして、結花本人か? SNSか」
えんどう、えんどう……あ、あの背の高い細身の女子か。円堂花夜。
陽鞠と同じパートの子だったはず。
去年の夏休みの面談で学校に来た際に、様子見として、部活を少し覗いていった。
陽鞠に対して大きい声で無能とか、足引っ張ってるんじゃないとか、とにかくきつい言い方をしていた。
その時に顧問に話したら「先輩がキツいのは仕方ないし、それでついていけないのならそれまでのレベル」と片付けられてしまった。まるで私が勝手に騒いでるみたいな言い方だった。
「まだあの人はそんなことやってたんか……何言われたんだ?」
「楽譜読んでないとか、音間違えてるとかだったかな。事実だったし。罰として私のカバンを踏んで、音楽室の窓から投げ捨てたんだよ。あげくの果てには、お母さんが今も昔も男遊びしてたことをばらされた。罰あたったねって。外で働いてることも」
悠真の握り拳が震える。
何でそれを知ってるんだ。うちの家庭状況知ってるのはごく一部だ。
心当たりあるのは、うちの家族、スタッフの一部、陽鞠の担任。
「誰だそんな情報流したの……もしかして、結花本人か? SNSか」