世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
 お風呂からあがれば、明日の朝食と弁当と夕食の仕込みの準備。
 弁当以外は義母と一緒にやるが、これも色々言われながらやる。
 包丁の持ち方が雑過ぎるとか、分量をきちんと量ったかどうか毎回チェックされるし、味見されて微妙だとか、庶民の味に慣れてないのねと嫌みが飛んでくる。
 それで朝は4時に義母に叩き起こされる。
 この時期なんて眠くて仕方ないし、太陽も出てないから出てないから寒いし、布団から出たくないけど、問答無用で布団を剥ぎ取られるので、起きざるを得ない。
 早起きは三文の得と義母は言うけど、私としてはただただ寒いし、義母と2人で家事をするのが憂鬱でたまらない。
 義母は勤務中の事故の影響で、杖を使っているが、家事の時は台所にある椅子に座りながら、杖を振り回して。あれこれ言う。不備があれば徹底的にダメだしされる。
 買い物も義母について行くように夫から言われた。
 袋持ちも支払いも私だ。
 家族と同居してから、夫も娘もそうだが、義理両親もかなり強気というか、私をぞんざいに扱ってくる。
 あんなにきつい言い方する人たちだっけと戸惑っている。
 パジャマ姿でコップ片手に娘が弁当箱を流しにおいた。触ると重い。もしかして食べてないのか。
 中身を開けると全く手をつけてない。
< 437 / 928 >

この作品をシェア

pagetop