世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
 もう終わったことじゃない!
「結花ちゃんは気にしなくてもいいの。あなたが好きなようにするのが仕事なんだから。気晴らしにカフェ行きましょ」
「ごめん、今日望海とランチなんだー」
 申し訳なさそうに手を合わせる。
「あら、そうなの? 残念ねー。じゃぁ柿本さんがサボらないか見ておくわ」
 いたずらっぽく笑う母に「じゃぁそうして」と突き放すように言った。
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