世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
 スタッフがいなければ呉松さんが代わりにみてあげるってやってくれる。
 彼女は足が少し悪いだけで、頭も目もしっかりされてるから。
 スタッフがいなくても大丈夫と思ってたの。
 
 ある日呉松さんから頂いたお菓子ね、分けてあげるというから、一緒に召し上がったの。
 (はる)(だい)にあるパン屋限定のクッキーね。
 そのときは私もきちんと知らないで食べてしまったし、昔はよく食べてたから、油断してたわ。
 彼女も私が卵アレルギーあること知らなかったから、それは仕方ないと思うの。
 そのときはスタッフで、これから他の人に分ける時は、スタッフ立ち会いの下でやるようにってルールになったの。
 
 で、またしばらくして、呉松さんからこれあげるって来たの。確か西南中央(せいなんちゅうおう)のショッピングモールにある、お菓子屋のごまプリンとクッキー。
 スタッフさんは目の前でチェックして、ちょっとよした方がいいって言ってくれたの。
 正直食べたかったけど、仕方ないわね。

 でもさ、スタッフさんがいなくなった隙に、呉松さんが少量だからいいんじゃない? って言ったの。
 でも怖かったし、遠慮してたんだけど、どれぐらいの量でなるか知りたいから、食べてみてよって、私の口に入れたの。
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