世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
「マジで。だって家事出来ないどころかしないもん。お茶一つも自分で淹れないの。料理なんか気まぐれでやるけど、美味しいとは言えないの。ぜーんぶお手伝いさん任せ。それでさ、日中はどっか遊び回ってる。家にいてもさ、おばあちゃんが毎日来てさ、全然落ち着かないんだ。それで『お母さんとおばあちゃんと一緒に出かけよう』って誘ってくるの。ほんと鬱陶しい!」
「おばあちゃん来て誘ってくるの?」
紗来は目を丸くして聞き返す。
「そうよ。しかもショッピングってデパートよ? 全然楽しくないもん。ずっと鞄とか財布とか見て回ってさ。それでさ、お母さんの試着で超時間かかるの」
周子があれこれ持ってきて結花に試着させるのである。
褒めなかったら結花は不機嫌になって、周子と陽鞠を無視する。家に帰っても、無関係な悠真も巻き込まれる。
「それファッションショーじゃん」
「そう! それ!」
二人は同時に吹き出す。
そうだ、それがしっくりくる。
「お金やばそうね……」
「……支払いお父さんがやってるんだよね……」
「えーっ?! お母さんは? 働いてないんだよね?」
「そうそう。お父さんとの結婚の時に、お母さんを働かせないって約束したらしいの。生まれてこのかた働いたことがないのが自慢だから」
「おばあちゃん来て誘ってくるの?」
紗来は目を丸くして聞き返す。
「そうよ。しかもショッピングってデパートよ? 全然楽しくないもん。ずっと鞄とか財布とか見て回ってさ。それでさ、お母さんの試着で超時間かかるの」
周子があれこれ持ってきて結花に試着させるのである。
褒めなかったら結花は不機嫌になって、周子と陽鞠を無視する。家に帰っても、無関係な悠真も巻き込まれる。
「それファッションショーじゃん」
「そう! それ!」
二人は同時に吹き出す。
そうだ、それがしっくりくる。
「お金やばそうね……」
「……支払いお父さんがやってるんだよね……」
「えーっ?! お母さんは? 働いてないんだよね?」
「そうそう。お父さんとの結婚の時に、お母さんを働かせないって約束したらしいの。生まれてこのかた働いたことがないのが自慢だから」