世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
「あれ、面白いですよ。元々小説が原作なんですけど、ハラハラするんです。私、長谷川先生のファンなんで、他の作品持ってます」
夕芽華の声が高くなった。
咲羽の目が変わり「ほんと? 面白いらしいから、読んでみようかと思うの」といつもの口調に戻る。
「娘が他の作品持ってたな。なんていうんだっけ、異世界ものって言うんかな。この間調べたらさ、全然違うジャンル書いててびっくりしたよ。雰囲気違うからさ。色々やってるみたいだな。ただ、謎の多い作家なんだよな」
「そうですよ。名前と過去の作品だけ公表して、あとは全て謎。表に全然出る方じゃないみたいです。サイン会もないですから。出版の告知は全てそれぞれの出版社の公式サイトまたはSNSですね」
「え、本人のSNSはないんですか?」
「ええ。今時珍しいタイプですよね。みんなやってらっしゃるのに。あぁ、でも本人の公式サイトがありますね。それも全部いつ何が出版されるだけですから」
もし、室井のおっちゃんが言っていたことが本当だったら?
あの子は作家になってるってこと?
早く動画観ないと!
夕芽華の声が高くなった。
咲羽の目が変わり「ほんと? 面白いらしいから、読んでみようかと思うの」といつもの口調に戻る。
「娘が他の作品持ってたな。なんていうんだっけ、異世界ものって言うんかな。この間調べたらさ、全然違うジャンル書いててびっくりしたよ。雰囲気違うからさ。色々やってるみたいだな。ただ、謎の多い作家なんだよな」
「そうですよ。名前と過去の作品だけ公表して、あとは全て謎。表に全然出る方じゃないみたいです。サイン会もないですから。出版の告知は全てそれぞれの出版社の公式サイトまたはSNSですね」
「え、本人のSNSはないんですか?」
「ええ。今時珍しいタイプですよね。みんなやってらっしゃるのに。あぁ、でも本人の公式サイトがありますね。それも全部いつ何が出版されるだけですから」
もし、室井のおっちゃんが言っていたことが本当だったら?
あの子は作家になってるってこと?
早く動画観ないと!