世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
 頬を膨らませて拗ねてるアピールするが、スルーされる。
 仕返しにこっそり、出前を人数分頼んで、支払いは曽田にした。
「何勝手にしてんだよ!」とすぐにバレたが、時既に遅し。注文は取り消せなかった。
「あんたの顔むかつくからやってやっただけよ? そうじゃなきゃ報酬あげないから」
「じゃぁ、お前が自作自演の誘拐やってたこと和野ノワの件、警察と稲本夫妻に言うから」
 結花のこめかみがぴくっと動く。
「あ、いや、その……それは……なんの話かな? とりあえずピザ注文したから。みんなで食べよ」
 また話をそらす結花。
 もういいと言わんばかりに曽田は神牧に「あの子達の両親に連絡してくれ」と指示した。
「いえっさー」
 ピザと稲本夫妻が来るまで結花は居座っていた。
 その間も結花が琥珀と翡翠に話しかけるが、曽田と神牧にガードされ、孤立していた。
 結花はソファーでむすっとしながら、スマホをいじっていた。
 15分後、ピザが来たが、曽田が支払った。その分返せと結花に詰める。
 それでも「ゆいちゃんをムカつかせたから」と突っぱねた。
 結花の自己中な態度に、他のメンバーも唖然とした。
 当然結花は孤立。他は和気藹々としゃべりながら食事していた。

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