僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている
ここにいる全員の視線に、弱い心を踏みにじられて、死んでしまいそう。
だけど私は大きく息を吸い込み、ひとまず心を落ち着ける。
記憶の中からたぐり寄せたのは、天宮くんの奏でるシャッター音だった。
この世の何よりも私を奮い立たせる、あの耳心地のいい音。
怯むな、恐れるな、逃げるな。
恥ずかしいことじゃない。
みんなと同じようにハキハキ喋れなくていい。
すごいって思われなくていい。
これが私だ。
天宮くんが認めてくれた、ありのままの私だ。
「中学時代、私は不登校でした」
静まり返ったホール内に、もう一度私の声が響き渡る。
もう声は震えていない。
これなら大丈夫そうだ。
だけど私は大きく息を吸い込み、ひとまず心を落ち着ける。
記憶の中からたぐり寄せたのは、天宮くんの奏でるシャッター音だった。
この世の何よりも私を奮い立たせる、あの耳心地のいい音。
怯むな、恐れるな、逃げるな。
恥ずかしいことじゃない。
みんなと同じようにハキハキ喋れなくていい。
すごいって思われなくていい。
これが私だ。
天宮くんが認めてくれた、ありのままの私だ。
「中学時代、私は不登校でした」
静まり返ったホール内に、もう一度私の声が響き渡る。
もう声は震えていない。
これなら大丈夫そうだ。