僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている
医師は淡々と語り続ける。

急激にできるものだから防ぎようがないとか、半年は普通に生活できるとか。

余命一年。

医者がサラリといった言葉が、胸に鈍く刺さる。

なんて分かりやすく、残酷で、希望のない言葉なのだろう。
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