キミに伝えたかった二文字の言葉と99本の薔薇の花を。
プロローグ
〔あの時、キミに伝えたかった二文字の代わりに花束を〕
『りーりちゃん!ねぇ、聞いてる?ダイスキ♡』
『はいはい』
『ツンデレりりちゃんも好きだー!』
『・・・・・・』
思い出すのは彼の無邪気な笑顔。
好きだと言いながら散々私を振り回し付きまとったくせに、突然なにも言わないで消えていくなんてなんてーーーーーー
今日も、彼にたくさん言われてきた二文字であり、私が伝えられなかったその二文字の言葉に苦しむ。
ちゃんと、ちゃんと・・・・・・・・キミに伝えたかった。
”好き”というその二文字の言葉をーーーーーーーー
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