キミに伝えたかった二文字の言葉と99本の薔薇の花を。
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 帰宅して、お風呂やご飯を済ませたりりは自室の部屋で今日買ってきた本をカバンから取り出して、ぱらぱらとページをめくった。


〔もし、許されるのなら。また・・・・・あの時に戻れるのなら。キミに「好き」と伝えたいーーーーー〕


 ぽろっ


 最初の一行。


 その一行目を読んだだけで、りりの大きな瞳からは一粒の涙がこぼれた。


(景・・・・・)


『りりー!』
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