キミに伝えたかった二文字の言葉と99本の薔薇の花を。

 サラサラなはちみつ色の髪に、琥珀色の瞳。笑うと見える八重歯。


 もう二度と会うことのできない彼の顔が脳裏に浮かぶ。


 そう。もう会うことはできない・・・・・・・この先一生。


 だって、


『りーりちゃんっ!』


 そうはちみつ色の髪を揺らしながら微笑み、私の名前を呼んでくれる彼はーーーーーもう、どこにもいないのだから。


 次の文章を読む。


〔キミと初めて会った日のことは今でも鮮明に覚えている。そして、キミが消えた日のことも〕
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