キミに伝えたかった二文字の言葉と99本の薔薇の花を。
自分の容姿が人一倍優れているということはりりは理解していた。
ただ、めんどくさがりでで寄ってくる男どもはまるっきり無視。モテてはいたが、誰も相手にしなかったので女子はりりのことを敵とは認識せず、カーストは今も変わらず常に上位。
そんな女王と呼ばれたりりの心を温かく溶かしていったのは景だったのだ。
「りーりーちゃーん!」
「・・・・・・・」
「ねねーりりちゃーん!おーい聞いてるー?」
「なに?」
「あ、デレデレりりちゃんだ!今日ならもう死んでもいいかも・・・・」
「何って聞いただけだけ・・・・・・デレデレじゃない」
「だっていつもならずっと無視だったんだもん」
「そうだね」