交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
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次の日から私は治療に専念した。
そして嶺緒は海外へ行ったと、お母さんから聞いた。
治療も辛いことが多かった。
気持ち悪くなって、吐くことを増えた。
そして、心臓発作も出るようになった。
辛い...もう...やめたい
そう思うことが多くなった。
でも、嶺緒との約束を果たすために私は移植を待つと言うのを心に決めている。
「つーきーは!!」
「よっ!」だと言いながら病室に入ってきたのは輝羅だった。
輝羅が持つ袋の中にいろいろなものが入っていた。
輝羅は、病室を飛び出したあとちゃんと心の整理ができたみたいで、お見舞いに来てくれるようになった。
「ねぇー聞いて!!来週テストなんだけど!!」
「あー....もうそんな時期だもんね」
「そうなんだよ!!もう嫌なんだけどー」
私はこの調子だから学校にはいけない。
そして...進級も...