交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私

日数を超えてしまったから、もうみんなと三年生にならなくなってしまった...


私は二年生をもう一回やる...


その事についても、ちゃんと考えないといけない...


「でもさ、それが終わったらもう春休みじゃん。だからもう少しの辛抱だよ」


「んー.....あっ!月葉勉強教えてよ!!学年末だから今までのなら分かるでしょ?」


「分かるけど教えるのが苦手だからな」


私は自分で言うのもあれだけど勉強はできる。


歴史だけは無理なんだけどね...


だけど教えるのはめちゃくちゃ苦手...


嶺緒に何回笑われたことか...


思い出すな...あの日々を...


「ぉ-ぃ....月葉!?」


「あっ!ごめん。なんだっけ?」


「何考えてたの?ボーっとしちゃって」


何を考えていたかなんて、言えない...


『嶺緒のこと考えてる!!』なんて言ったら『またかよ』って言われるのが想像つくから。
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