交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
こんな時間がずっとずっと続けばいいのに...
瑠奈も流も...そして嶺緒もいて...
「流に頼んでみる?流ならなんとかなりそうじゃん」
「確かにそうだよね...と言うか流しかいないよね、むしろ」
流なら私の病気のことも知ってるし、事情を分かってくれる。
だけど流が瑠奈に声をかけても、瑠奈が行く気になってくれないと行けない...
どうしよう...
いや、ためらっている場合ではない...時間はどんどん過ぎていってしまう。やるしかない...
「よしっ!」
私は机からスマホを取ってラインで流のを探した。
あった!!
『流、お願いがあるんだけどいい?』
意外にもすぐに既読がついた。
『なに?』
『瑠奈に上手いこと話を付けて病院に連れてきて欲しいの』
『いいけど、難しくない?』
確かに...いくらの流でもこれは難しいかもしれない。
「輝羅どうする?」
一緒にスマホを見ていた輝羅に聞くと輝羅は考えだした。