交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私

そこからずっとお母さんと泣いていた。


少し経った時に私は一つ聞きたいことを思い出した。


「ねぇお母さん......」


「何?」


「嶺緒は?嶺緒は大丈夫なの?」


「嶺緒くんは.... まだ目が覚めないの.....」


「嘘でしょ....」


嘘....

「でも、まだ2日経ってないからきっとすぐに目が覚めるよ....」


「そうだよね.....」
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