交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
第1章
懐かしい夢を見た。
幼稚園の時の幼い記憶。
物心があったのかなかったのかわからないくらいの時の記憶。
あれは本当の出来事だったのか、夢なのか...
それもわからないくらい記憶にない。
でも...無邪気でいれたあの頃の自分。
なんだか羨ましかった。
『看護師になりたい』そんな夢はいつしかなくなっていた。
今は何になりたいとかわからない。
将来の夢がない。
だけど、今年中には決めないといけない。
進路についてを....
───ピピピピピ.....ピピピピピ.....
「ん....」
枕元にあるスマホの目覚ましが鳴る。
「ん.....ん?」
目覚ましを止めようとしたけど枕元にない。
「え!?私のスマホどこ!?」
急いでベットから降りて部屋中を探す。
「嘘.....どこにあるの!?」
机の上、本棚、枕元.....
あとはー.....
「あっ!!そうだった!!」
急いで布団の中を探す。
「あっ!あったーー!!」
いけないっ!嶺緒起こさないと.....