交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私

コンコン…


「嶺緒!?起きてる?おーい!」


ガシャンーー


え?何?今の音.....


カチャン…キー


「ふぁぁーー.....おはよ.....」


「おはよ。今日新学期だけど大丈夫そ?」


パンッ!


嶺緒が自分のほっぺを叩いた。


隣の家に住む幼馴染謙彼氏の嶺緒…


朝がすごく弱くて、早いうちにご飯食べて二度寝するから丁度同じ時間に起きる私が毎日起こしてる。


「大丈夫.....それよりご飯食べなくていいの?」


「え?まだそんな遅くないでしょ?」


「なかなかの時間だよ7時半」


「え?えぇーー!!」


なんで?いつも通り7時に目覚ましかけたのに?


「月葉.....お前さっき30分くらいガチャガチャやってたけどそれじゃないのか?」


「スマホ探してたの!!ってか早く食べないと!」


「待ってるからちゃんと食べろよ」


「分かった!!」


いけないっ!遅刻する。


急いで部屋のドアを開け、階段を下っていく。
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