交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
あの日...
確か嶺緒と遊園地を後にして...
信号を待っていて...
青になったから渡っている時に嶺緒に手を引っ張られて...
そっからの記憶はない...
あーそっか...
私事故に遭ったんだ...
そっか...そうなんだ...
───ガラガラ
「月葉!?目が覚めたの!?」
「お母さん.....」
「あぁー。良かった....本当によかった....」
お母さんが泣いてる。
お母さんが泣いているところ初めて見た。
「お母さん.....私事故に遭ったの?」
「えぇ....そうよ.....」
「そっか.....ごめんね.....事故に遭っちゃって.....」
お母さんが私に抱きついてきた。
「大丈夫だから....そんなこと言わないで.....」
「お...かぁ...さん....」